第3回 定例勉強交流会
作成:IRIA事務局 田中遊梦(M-ZoNE)


本勉強会の全体的テーマ:
セミナー内容は新譜プロモーションの際、会員が知っておくべき販売店側の考え方や状況紹介、及びIRIA事務局が開始する会員
プロモーション支援業務に関してで、タワーレコード及びCDJの方を講師としてのセミナーとなりました。

第一部
テーマ:大手販売店からの販促に関するインディーズメーカーへの提言・要望
講師:タワーレコード梶@商品販促部企画販促担当チーフ 澤田 隆 氏
 
第二部
テーマ:「MeetMusic(インディーズポータル)」を利用した積極的プロモーション方法紹介
講師:渇ケ楽出版社 常務取締役 部長 根本 隆雄 氏
   
場所:FORUM8 660号室
      東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新太宗ビル
       (http://www.forum-8.co.jp/)
      TEL 03-3780-0008

日時:平成17年4月15日金曜日 午後6時30分〜8時45分

セミナー会費:IRIA正会員 無料
       非会員  3,000円


以下に各講師のセミナーより抜粋した内容紹介をします。



開催挨拶
IRIA会長藤井氏の開催挨拶ポイントは以下の内容です。

1、今までのパッケージ販売のみならず、今後益々盛んになると思われるWebでの配信、及びプロモーションに協会として積極的に参加していきたいと協会では考えている。

2、現在JASRACと控除問題に関して積極的に交渉してるが、現状、インディーズ関連協会が複数あるため、それらの統一を行い、会員を増大させることが協会としての交渉力に大きな力となる。
そのため、会員各社が協力して会員を増やす努力をして欲しい。





第一部セミナー「大手販売店からの販促に関するインディーズメーカーへの提言・要望」内容 
要約抜粋


第一部セミナーのタワーレコード癌V田隆氏より、以下の内容が語られました。


1、澤田氏が一番根本的な部分で感じていることは「横のつながり」であり、「人の和」である。インディーズは予算や広告営業人員に限りがあり、その中でできる限り販促活動を行うために「人脈」は非常に重要だと常々考えている。

2、音楽配信や試聴サイトを利用し、例えばダウンロード課金を20円とか、最低限の価格にした上で、そのダウンロード数でランキングを行い、オリコンなどのチャートに送りこめれば面白いのではないか。いずれ市民権を得ればアメリカのようにネットからのビッグ・ヒット・アーティストも出るかも知れない。

3、プロモーションの一環で店舗に対し挨拶廻りをする際、必ず事前にアポイントを取って欲しい。また、その挨拶の際、単に「よろしくお願いします」ではなく、できるだけそのCDのポイントや、ライブ活動の状況、話題性(例えばライブが大盛況だとか・・・etc.)に関する情報等をバイヤーに与えて欲しい。バイヤーも実績などの情報があると注目するので、ネタ提供は大事。インディーズの精神は手売りなので販促活動もきちんと自分たちでやることが大切。商品をそろえること、見せることは現場のマターだがお客さんに来店動機を与える販促活動はレーベルや流通の方々のマターだと思う。

4、「タワーレコードの音」と言うものがあるとしたら、それは売上げ上位のCDがそれを指すのではないか。タワーではバイイングを店舗バイヤーの判断に任せているので、縛らない分、個性があると思う。昨今、店舗も増え、同じ店舗でもバイヤーが代わると、良くも悪くも変わってしまうことが起こってしまうことは致し方ない。

5、音楽配信の利用が増えることでCDの売上げがダウンすると云う意見がある。確かに配信によって一時的に売上げは下がるかもしれないが、デジタルデータの配信にはない、パッケージとしての優位性(ジャケットのアート性や、それを所有する歓び等)は不変なので、パッケージがなくなることはないと考えている。チャンネルが増えることはユーザーに取っては選択肢が増え、よいことではないか?レーベルやメーカーもプロモーションについて新しいアイデアが生まれるであろう。

6、現在タワーレコードではインディーズメーカーやレーベルとの直接取り引は行っておりません。商品の取り扱いについては基本的に流通業者を介してお願いしています。直接口座を開設の場合、会社形態であること等、色々と制約を設けております。

Q&A
1、質問:協賛金に関してはどなっているか?
  
澤田氏:店舗を維持しスタッフが関わることで置くためにはそれなりのコストがかかる。
      場所代として考えることも出来るし、アーティストを応援します的意味合いでの展開もあると思う。店舗によって判断基準
      は違うので都度、お店で確認をお願いしたい。

2、質問:タワーの流通部門であるTR流通を利用する方がメリットはあるのか?またレーベル側が商品別に流通を変える事をどう思うか?
  
澤田氏:TRのメリットは送料のコスト低減と考えていただければよいのでは?
     商品によって流通を変えることは構わない。リリースのタイミングは難しいところだが良くも悪くもメジャーでのリリースタイ
     ミングに集客があることを考えるとこれらのスケジュールも参考となるのではないだろうか?一般的には水曜日リリース、
     店頭前日火曜着である。TRは流通の場合、やはりクラシックやジャズなどの専門的ジャンルは弱い部分は否めないので
     お手数ではあるがレーベル側できちんとフォロー(流通や現場に対して)をお願いしたい。

3、質問:CDとDVDが一緒のパッケージの場合、タワーではどのように扱われるのか? またパッケージはトールサイズとCDサイズではどちらが好ましいか?
  
澤田氏:一緒の場合、レーベル側がどちらをメインとして考えパッケージにしているかに従う。最近の傾向ではCDにDVDがオマケ
     の場合はCDサイズ、DVDがメインでCDがオマケの場合はトールになっているようだ。

4、質問:タワーとして今後、Webでの配信をどう考えているか?
  
澤田氏:いろいろ考えてはいるが、今ここで述べるのは難しい。


以上、第一部 タワーレコード澤田氏のセミナー要約でした。




第二部セミナー「MeetMusic(インディーズポータル)」を利用した積極的プロモーション方法紹介」内容 要約抜粋

プロジェクターに映された資料(各自に配布※)に従い、「MeetMusic」の趣旨、作品紹介ページの説明、インタビュー記事の紹介、登録された楽曲のプロモーションに関しての説明、IRIA事務局を通してのリリース曲をMeetMusicに登録する方法等が紹介されました。以下はその紹介説明の抜粋となります。

※IRIA会員企業の方で第二部の資料を読みたい方はIRIA事務局までご連絡ください。FAXでお送り致します。

第二部セミナーの渇ケ楽出版社根本隆雄氏より、以下の内容が語られました。


1、試聴はWindowsMediaPlayerで行われ、現状ではRealには対応していない。

2、インタビューは音楽出版社内で経費をかけずに行われている。

3、IRIA事務局より送られてきた資料はMeetMusic側が責任を持ってデータ化し、情報等もまとめる。

4、データ化された後、楽曲は以下のようなメディアに露出されるよう手配する。
    ・CDジャーナルや音楽出版社の扱う各雑誌
    ・CDJホームページ
    ・MeetMusic
    ・CupiD
    ・Hy-sfy
    ・Webstation
    ・タワー等大型店舗に置かれている曲・CD検索
    ・各種ポータルWebサイト(Amazon,7Dream,Impress,TR・・・etc.)
    ・1年に1回、各店舗に配布されるCD総カタログ

※事務局より:ここで重要なことは、各会員レーベルはIRIA事務局にリリース情報を送るだけで、各種媒体に一斉に露出することができることにあります。インディーズの人的リソース不足を解消しつつ、リリースする楽曲の情報を少しでも多くの媒体に出すことは、そのまま会員のメリットになると協会では考えています。

5、提出する資料に関して(この部分のみMeetMusic担当の吉井氏より)は、以下の資料ができれば欲しい。
    ・発売されるCDと同等の見本盤
    ・アーティスト・プロフィール
    ・プロモーション・コメント
    ・(大手レーベルの場合でやっている場合は)新譜注文書
    ・レーベルやアーティストのホームページがある場合は、そのURL情報
    
6、資料送付先はIRIA事務局(詳細はIRIAよりメール・FAX等で後に配布されます)に郵送

7、IRIAより資料が届いた時点でMeetMusicに登録されるので、もしアーティストのライブ情報やリリース時のインタビュー記事掲載希望の場合、リコメンド等の情報は直接MeetMusic制作プロジェクトの方までメールで知らせる事で各種告知が可能。

8、提出された資料を元に、試聴ページから各レーベルやアーティストのホームページにリンクが貼られるが、できれば相互リンクにして欲しい。大事なのはインディーズに横のつながりを付けて行くことにより、作品等の露出が結果的に増えていくことを、各自が認識すること。

9、(IRIA事務局田中遊梦氏より)試聴許諾を資料提出した各レーベルからMeetMusic側が取る必要がある。その方法や提出方法等の詳細は近々に決定し、メール・FAX等で各会員に告知する予定
また転出されるCD見本盤は1枚にするか、事務局で管理するためその分も送ってもらい2枚にするかも、できれば今月中に決定し告知する。

Q&A
1、質問:試聴用に切り出されるのはどの部分になるのか?また、それはだれが指示するのか?
  
根本氏:試聴は45秒で、現在はMeetMusic側で切り出し個所を決めているが、今後はできるだけ各レーベルからの指定も受け付け
     る形を考えている。

2、質問:今回の音楽出版社とIRIAの提携によるCDプロモーションと、今回のセミナーでの説明会は、事務局としてこの企画が協会としての公平性を保てると判断したためとの事だが、それでは今後、このような話しが持ち込まれた際も、同等に協会として紹介するのか?それともMeetMusicのみと組む形となるのか?また、将来的に配信事業もMeetMusicが行う際、扱いはどうなるのか?
  
事務局田中:まず、将来的に音楽配信も始める際は、今回の試聴許諾では無理で、改めてMeetMusicから配信許諾を各レーベル
        に取る必要がある。また、以下は私見として聞いて欲しいが、インディーズ業界の発展のためには、いかにコストを押
        さえ告知をしていき、少しでもたくさんのユーザにそれを知ってもらうかが重要なポイントであると考えている。そのた
        め、今後もインディーズ音楽を積極的に紹介してくれる媒体とは提携していきたいと考えている。


以上、第二部 音楽出版社根本氏のセミナー要約でした。
その後事務局渡辺氏より以下のような連絡事項がありました。
1、国立国会図書館へ文化財として各レーベルのCDを納品し、一般への試聴へ供する件:これはご興味のある会員はIRAI事務局へ御問合わせください。ご説明します。

2、インターネットを通じてラジオ局番組ディレクターに楽曲を直接プロモーションできるサポートシステム「Online Promotion Support」の紹介

3、日本図書館へDVDミュージックを納品し、Webで貸出しをするシステムがあり、それに興味があるレーベルは参加して欲しい。

4、協会としてJASRACに控除問題を交渉しているが、現状では協会としても規模が小さいため、なかなか交渉が進展しない。できる限り会員を増やしたいので、皆様のご協力をお願いしたい。

最後に理事の原楽器鈴木氏より閉会の挨拶があり、午後8時45分終了しました。

以上です。